住宅ローンを組むとき、多くの人が迷うのが「固定金利と変動金利、どちらを選ぶか」です。
私は1回目も2回目も、迷わず変動金利を選びました。
「金利が上がったらどうするの?」とよく聞かれます。でも私には、変動金利を選んだ明確な理由と、金利上昇リスクへの対処法がありました。
この記事では、固定と変動の違いから、私が変動を選んだ理由、そして金利上昇リスクをどう考えているかまで、説明します。
まず固定金利と変動金利の違いをおさらい
| ・ | 変動金利 | 固定金利 |
|---|---|---|
| 金利水準 | 低い ◎ | 高い × |
| 返済額の安定性 | 金利変動で変わる可能性あり △ | 全期間一定 ◎ |
| 向いている人 | 金利リスクを許容できる・繰り上げ返済予定 | 返済額を固定したい・長期保有予定 |
| 総返済額 | 金利次第で有利にも不利にもなる | 契約時点で確定する |
大前提として、どちらが正解かは人によって違います。自分の状況・リスク許容度・ライフプランによって最適な選択は変わります。
私が変動金利を選んだ3つの理由
理由①:金利が圧倒的に低かった
変動金利を選んだ最大の理由は、シンプルに金利が低かったからです。
固定金利と変動金利では、金利に大きな差があります。この差が毎月の返済額・総返済額に与える影響は、数十万〜数百万円単位になります。
たとえば3,000万円を35年で借りた場合のざっくりした比較:
| 変動金利(例:0.4%) | 固定金利(例:1.8%) | |
|---|---|---|
| 月々の返済額 | 約7.8万円 | 約9.6万円 |
| 月々の差額 | — | 約1.8万円多い |
| 35年の差額 | — | 約756万円多い |
※金利はあくまで例示です。実際の金利は金融機関・時期によって異なります。
この差額を毎月固定金利に払い続けるより、変動金利で浮いた差額を投資に回す方が、長期的に資産が増えると判断しました。
理由②:固定との差額を投資に回したかった
月々の返済額の差額を投資に回すという考え方は、私の資産形成の軸と一致しています。
毎月1〜2万円の差額でも、20〜30年NISAや株式投資で運用すれば、複利の効果で大きな差になります。
「ローンの金利リスクを取る代わりに、投資のリターンを得る」——これが私の選択の根っこにある考え方です。
もちろん、投資は必ずしも利益が出るわけではありません。でも長期的なインデックス投資のリターンが変動金利の上昇幅を上回る可能性の方が高いと判断しました。
理由③:将来売却する可能性があった
1回目の購入時から「この物件をずっと持ち続けるかどうかはわからない」と思っていました。
売却する可能性があるなら、固定金利で長期にわたって高い金利を払い続けるより、変動金利で低く抑えながら、売却タイミングを柔軟に判断できる方が合理的です。
実際に1回目の物件は4〜5年で売却しました。変動金利を選んでいたことで、短期間の返済コストを抑えられました。
金利上昇リスクをどう考えているか
変動金利の最大のリスクは、金利が上昇すると返済額が増えることです。
正直、金利上昇への不安はゼロではありませんでした。でも冷静に考えると、不安をカバーできる理由がありました。
「5年ルール」を知っていたこと
多くの変動金利ローンには「5年ルール」があります。
これは、金利が上昇しても5年間は毎月の返済額が変わらないというルールです。金利が上がった分は、元金と利息の配分が変わるだけで、支払額自体はすぐには増えません。
つまり、金利が急に上がったとしても、5年間は現在の支払額で継続できる猶予があるということです。
「売れる物件」を選んでいるから怖くない
5年ルールで猶予があるとしても、その後の金利上昇が続けば返済が厳しくなる可能性はあります。
ここで重要になるのが、「資産価値が落ちにくい・売れる物件を選ぶ」という視点です。
私が不動産を選ぶ上で一貫してこだわってきたのが、リセールバリューです。いざとなれば売却できる物件であれば、金利が上昇して返済が厳しくなったとしても、売却という選択肢でリカバリーができます。
「最悪売ればいい」という選択肢があることで、変動金利のリスクを心理的にコントロールできていました。
変動金利が固定金利を超えるシナリオを考えた
もう一つ考えたのが、変動金利が固定金利の水準まで上がる可能性はどのくらいかという点です。
変動金利が固定金利と同水準まで上昇するには、日本銀行が大幅な利上げを続ける必要があります。そのような状況になるには、日本経済が大幅なインフレ・好景気になっている必要があり、そうなれば給与や資産価値も上昇している可能性が高い。
つまり、金利が大幅に上昇するシナリオでは、給与や資産も上がっているため、返済能力も向上している可能性があるという考え方です。
もちろんこれは楽観的なシナリオも含んでいます。あくまで私の考え方として参考にしてください。
変動金利が向いている人・向いていない人
変動金利が向いている人
- 金利上昇リスクをある程度許容できる
- 繰り上げ返済や売却などの選択肢を持っている
- 差額を投資に回す意思がある
- 資産価値が落ちにくい物件を選んでいる
固定金利が向いている人
- 毎月の返済額を絶対に変えたくない
- 長期間同じ物件に住み続ける予定
- 金利変動への不安が大きい
- 貯蓄・投資の余裕が少ない
どちらが正解かは人によって違います。自分のリスク許容度とライフプランに合わせて選ぶことが最も大切です。
住宅ローンを選ぶときに必ずやること
最後に、住宅ローンを選ぶ上で私が必ずやったことをまとめます。
- 複数の金融機関で事前審査を通す 金利・条件は金融機関によって大きく異なります。1社だけで決めず、必ず複数行を比較してください。
- 総返済額で比較する 月々の返済額だけでなく、35年間の総返済額で比較することで、本当のコストがわかります。
- 住宅ローン一括比較サービスを使う 複数の金融機関をまとめて比較できるサービスを使うと、手間なく条件を比べられます。
まとめ
- 変動金利は金利が低い分、差額を投資に回せる
- 5年ルールで、金利上昇の影響がすぐに返済額に出ない猶予がある
- 売れる物件を選んでいれば、いざとなれば売却でリカバリーできる
- 固定か変動かは、自分のリスク許容度とライフプランで決める
- 必ず複数の金融機関を比較してから決める
住宅ローンは何十年も付き合う大きな契約です。焦らず、自分の状況をしっかり整理した上で選んでください。
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