投資を始める前、私は「投資って難しそう」「失敗したらどうしよう」「タイミングを見極めなきゃ」と思っていて、なかなか始めることができないでいました。
『Just Keep Buying』を読んで、その考えが全部変わりました。
「難しく考えなくていい。ただ買い続けるだけでいい。」
これだけのことが、データと論理で丁寧に証明されている本です。NISAを始める前に読んだことで、始めるまでの心理的ハードルがぐっと下がりました。2,000万円を一括投資するときも、相場が下落したときも、感情に流されずに動けました。
この記事では、『Just Keep Buying』から学んだことと、私の投資観がどう変わったかを書きます。
『Just Keep Buying』とはどんな本か
著者はニック・マジューリ。データサイエンティストとして膨大な金融データを分析し、「個人投資家が資産を増やすための最善の方法」を科学的に導き出した本です。
タイトルの「Just Keep Buying(ただ買い続けろ)」がそのまま結論です。難しい投資理論や市場予測は不要。ただインデックスファンドを買い続けることが、長期的に最も合理的な戦略だということを、データで証明しています。
特に刺さった5つの考え方
① 貯蓄より投資を優先する
「お金が貯まったら投資しよう」と思っていた私に、この本は真逆のことを言いました。
「貯蓄より投資を優先せよ」
貯蓄は元本が増えません。一方、投資は複利で時間とともに増えていきます。余剰資金ができてから投資するのではなく、収入が入ったらまず投資に回し、残りで生活するという考え方です。
「投資に回すお金がない」という人の多くは、使ってから余ったお金を投資しようとしています。順番を変えるだけで、資産形成のスピードが大きく変わります。
② 複利の力は時間が長いほど強くなる
複利の説明は他の本でも見たことがありましたが、この本ほどデータで「早く始めることの重要性」を示したものはありませんでした。
たとえば20代から始めた人と30代から始めた人では、同じ金額を積み立てても最終的な資産に大きな差が生まれます。時間は取り戻せない最も貴重な資産です。
この本を読んで「早く始めないと本当に損だ」と体感レベルで理解できました。だからNISAを始めるとき、迷わず早く動けました。
③ 一括投資は分割投資より理論上有利
「一括で投資するのは怖い。少しずつ分割した方が安心では?」
この本はその考えをデータで否定しています。
市場は長期的に右肩上がりである以上、お金を早く市場に入れるほど有利。分割投資(ドルコスト平均法)は心理的な安心感をもたらしますが、理論上の期待リターンは一括投資の方が高い——これが過去データから導き出された結論です。
私が2,000万円を一括投資できたのは、この考え方を事前に理解していたからです。「怖い」という感情ではなく、「理論上これが正しい」という確信で動けました。
④ 市場平均に勝とうとしない
多くの投資本は「いかに市場平均を上回るか」を語ります。でもこの本は真逆のことを言います。
「プロのファンドマネージャーでも長期では市場平均に勝てないことが多い。なら市場全体を買えばいい。」
個別株・アクティブファンドで市場を出し抜こうとするより、インデックスファンドで市場全体を買い続ける方が、長期的には高いリターンを得られる可能性が高い。
この考え方が、私がオルカン・S&P500などのインデックスファンド一択に絞った理由です。
⑤ 相場の暴落を気にしすぎない
投資を始める前、「暴落したらどうしよう」という恐怖がありました。
この本は過去の暴落データを丁寧に分析した上で言います。
「暴落は必ず起きる。でも長期では必ず回復してきた。売らずに持ち続けることが最善の戦略だ。」
リーマンショック・コロナショックなど、歴史的な暴落を経験した後でも、市場は回復してきました。この事実をデータで示されることで、「暴落しても売らない」という心構えが作られました。
実際に相場が大きく動いたとき、私が冷静でいられたのはこの本のおかげです。
この本を読む前と後で変わったこと
| 読む前 | 読んだ後 | |
|---|---|---|
| 投資への姿勢 | 怖い・難しそう | シンプルに買い続けるだけ |
| タイミング | 良いタイミングを探していた | タイミングより早く始めることが大切 |
| 投資方法 | 分割投資の方が安心と思っていた | 理論上は一括投資が有利と理解 |
| 暴落への対応 | 不安。場合によっては売る必要もあると考えていた。 | 持ち続けることが正解と確信 |
| 貯蓄と投資の優先度 | 貯まったら投資しようと思っていた | まず投資、残りで生活する発想に転換 |
こんな人に特におすすめ
- 投資を始めたいけど怖くて踏み出せない
- NISAを始めたばかりで「これで本当に合ってる?」と不安
- 一括投資か分割投資か迷っている
- 暴落したときにどう行動すべきかわからない
- 難しい投資理論より、シンプルな答えが欲しい
一つだけ伝えるとしたら
この本から一つだけ伝えるとしたら、タイトルそのままです。
「Just Keep Buying——ただ買い続けろ。」
完璧なタイミングを探さなくていい。市場を予測しなくていい。難しい分析をしなくていい。インデックスファンドを買い続けるだけでいい。
この考え方が、私の投資の土台になっています。まだ読んでいない方に、自信を持っておすすめできる1冊です。
参考にした本
『Just Keep Buying』(ニック・マジューリ著)
もう1冊:あわせて読みたい本
投資の入門として、もう1冊あわせて読むことをおすすめします。
『FIRE 最強の早期リタイア術』(クリスティー・シェン、ブライス・リャン著)
FIREを目指す具体的な資産形成メソッドが書かれた本で、「お金から自由になる」という概念を初めてリアルに考えるきっかけになりました。『Just Keep Buying』と合わせて読むことで、「どう投資するか」と「何のために資産を作るか」の両方が整理されます。
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